2025年11月21日。
カレンダーを見て、正直ゾッとしています。
10月1日の「総務省の改悪(ポータルサイトのポイント付与禁止)」から1ヶ月半。
かつて私の楽天アカウント画面で輝いていた「+9倍」「+15倍」といった景気のいい数字は、跡形もなく消え失せました。あの狂ったようなポイント付与祭りは、本当に終わってしまったんです。
「もう、ふるさと納税なんてやる意味ないじゃん」
飲み屋で友人がボヤいていましたが、それは完全に間違いです。
たしかに「錬金術」は死にました。でも、「たった2,000円の負担で、米や肉がドカドカ届く」という本質的なバグ技(税制優遇)は無傷で残っているんですよ。
むしろ、ここで思考停止して離脱する人こそが、総務省の思うツボ。
この「焼け野原」と化した2025年のふるさと納税界隈で、私が実践している「泥臭いけど確実に得をする生存戦略」を、忖度なしでぶちまけます。
AIが書いたような「おすすめ5選」なんて見飽きたでしょ?
ここにあるのは、10年間で500万円以上を寄付してきたマニアの「結論」だけです。
かつての王者「楽天」は、ただの使いにくいECサイトに成り下がったのか?
まず、みんな大好き「楽天ふるさと納税」。
結論から言います。
楽天カードを持っていないなら、今すぐブラウザを閉じていい。
あのごちゃごちゃした見にくい画面、無限に届くメルマガ。
これらに耐えられたのは、ひとえに「SPU(スーパーポイントアッププログラム)」という麻薬があったからです。
「お買い物マラソン」で買い回れば、実質負担2,000円どころか、むしろプラスになる異常事態でしたからね。
しかし、2025年11月現在、ふるさと納税はSPUの対象外。
完全にハシゴを外されました。
でも、私はまだ楽天を使っています。
なぜか?
「思考停止で1%取れるから」です。
ポータルサイトとしてのポイント付与は禁止されましたが、「楽天カードの決済ポイント(通常1%)」は禁止されていません。
これはあくまでクレジットカードの利用特典だから。
他のサイトで新しい会員登録をして、クレカ情報を入力して……という手間を時給換算してみてください。その時間が無駄です。
- 楽天経済圏の住人
- 新しいID/PASS管理が死ぬほど面倒な人
この条件に当てはまるなら、文句を言いながら楽天で決済するのが「大人の最適解」です。かつての栄光は忘れましょう。
「さとふる」はCMの会社じゃない。今は「ギャンブラーの聖地」だ
テレビCMで有名な「さとふる」。
昔は「ポイントバックが渋い」とマニアからは見下されていました。でも、この改悪で評価が一変しました。
ここ、配送が異常に速いんです。
他サイトが「発送まで2〜3ヶ月」とか寝言を言っている年末の繁忙期でも、さとふるだけは自社配送網を使って1週間とかでねじ込んできたりします。
せっかちな私にはこれがデカい。
そして何より、背後にいるPayPayの存在。
2025年12月の「超PayPay祭」。
ここで開催されるであろう「PayPayスクラッチくじ」的なやつ。
これだけは規制の抜け道なんです。
「サイトがポイントをあげる」のではなく、「決済会社(PayPay)が勝手に抽選してる」という建前だから。
- 確実な1%より、当たればデカい夢を見たい
- 年末ギリギリに申し込んで、正月に肉を食いたい
そんなアグレッシブな人は、さとふるでPayPay残高払いが正解。
1等が当たったときの脳汁は、楽天の比じゃありません。
「ふるなび」のコインは死んだ。だが「d払い」という抜け道がある
Amazonギフト券で一時代を築いた「ふるなび」。
悲報ですが、ふるなびコインの新規付与は10月ですべて停止しました。
サイトに行くと、かつての賑わいが嘘のように静まり返っています。
じゃあオワコンかというと、そうでもない。
ここも「キャリア決済(d払い、auかんたん決済)」との相性が意外といいんです。
特にドコモユーザー。
「d曜日(金・土)」などのキャンペーンが、サイト主催ではなくドコモ主催として適用されるなら、そこにはまだ数%の旨味が残っています。
楽天カードも持っていない、PayPayも使っていない、でもドコモのスマホを使っている。そんなニッチな層にとっては、ここが最後の砦になります。
「ランキング上位」を信じるな。それはただの広告だ
サイト選びが終わったら、次は返礼品選びです。
ここで初心者がやりがちなのが、「ランキング1位の肉を選ぶ」こと。
これ、地雷です。
ポイント競争がなくなった今、自治体や業者はどうやって目立とうとするか?
シンプルに「広告費」を積んで、ランキングの上位枠(PR枠)を取りに行きます。
つまり、今の上位商品は「本当に価値の高い商品」ではなく、「広告費が上乗せされた商品」である可能性が高い。
私が今、商品を選ぶときに必ずやっている儀式があります。
「2025年10月以降のレビューだけを見る」
これに尽きます。
「以前より量が減った」「脂身ばかりで真っ白だった」……そんな悲鳴が聞こえたら、その自治体はインフレと経費増に耐えられず、中身をスカスカにする「ステルス値上げ」を断行しています。
過去の星5つ評価なんて飾りです。
今の評価だけを信じてください。
狙い目は「訳あり」と「定期便」。これがインフレ時代の防衛策だ
最後に、何を申し込むべきか。
ポイントという副収入が消えた今、返礼品そのものの「食費削減効果」を極限まで高めるしかありません。
私が今年申し込んだのは、すべて「訳あり品」です。
サイズ不揃いのホタテ、端っこの切り落とし肉。贈答用にはなりませんが、家で焼いて食う分には味は同じ。それでいて量は正規品の1.5倍くらい入っています。
あと、「定期便」。
一度に5kgの肉が届いても、冷凍庫に入らなくて絶望したことありませんか?(私は妻に激怒されたことがあります)
定期便なら、向こう数ヶ月にわたって「米を買わなくていい」「肉を買わなくていい」という状態が作れます。この物価高の時代、これが最強の節約です。
結論:四の五の言わずに「今」やれ
長々と書きましたが、一番の敵は「面倒くさいから後でやろう」という自分の心です。
12月に入ると、人気商品は確実に枯渇します。
特に今年は米不足の影響もあり、良い米は争奪戦です。
それに、年末の配送遅延、ワンストップ特例申請書の未着……待てば待つほどリスクしかありません。
だから、今すぐ決めてください。
「どこが得か?」と迷っている時間があったら、さっさと決済して、年末はこたつで届いたホタテでも食いましょう。
制度がある限り、やったもん勝ち。
それが税金の世界です。


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